live

Photo by yuya


店内に入ると、ほとんど一杯という状態で、来ているお客さん達も きれいな目をしている方ばかりで、その目を輝かせて、ライブを今か今かと待っていました。


明かりを落とした会場に「アヤワスカ」という曲が流れました。AKIRAさんがアマゾンの呪術師パブロ・アマリンゴさんから教わったイカロ(精霊の歌)という歌だそうです。

 アヤワスカ マリリ マリリ

(植物の王アヤワスカよ、聖なる旅がはじまる、聖なる旅がはじまる)
 アヤワスカ マリリ マリリ
 アヤワスカ マリリ マリリ マリリ

 そしてAKIRAさんとギターのタケさん(ドラゴンクエストを

教えてくれましたありがとう。)(笑)が入場し、いきなり「背中」という曲がはじまりました。

父よ 永遠に追いつけぬ孤独な背中よ~


という瞬間に雷が落ちたような、衝撃!わたしにとって1年6ヵ月前の11月1日の「父の死」

は私の人生を反転させた出来事で、この日を境に「何か」が変わり始めたのです。

AKIRAさんの魂の歌はわずか11秒で私の魂を揺さぶりました。

私は声も出ず呆然と固まったまま、魂の歌は続きます。


不器用で臆病で淋しい背中よ

なぜ愛よりもひとりを選ぶの
母も僕もみんな あなたを求めてた

なぜ現実より夢を選ぶの
微笑みだけ残して

煌めく真冬の雪山
あなたは火を運びつづける
極め極めるほど
遠ざかる頂めざして

父よ 永遠に追いつけぬ孤独な背中よ
不器用で臆病で淋しい背中よ

なぜ家族よりも仕事を選ぶの
母も僕もみんな 愛してほしかった

なぜ生きるより死を選ぶの
さよならも言わないまま

燃え立つ紅色の森に
あなたは風を巻き起こす
散れば散りゆくほど
想い出は心に降りつもる

父よ 永遠に追いつけぬ孤独な背中よ
不器用で臆病で淋しい背中よ

もう一度生まれ変われたら
あなたとまた暮らしてみたい
あなたを許すときが
自分を許す日と気づいた



父よ 永遠に追いつけぬ孤独な背中よ
不器用で臆病で淋しい背中よ

憎んでも憎んでも愛していたんだ
愛してた それだけを言い忘れたんだ
愛してた 愛してた
愛してた 愛してた




私にとって父は永遠に追いつけず、背中で数々の事を教えてくれた師で

あり、私は全てを母のせいにして母を心から憎み、殺したいと思った程

でした。その母を許せた瞬間に、私は自分を許せたのです。私の中の光

が父で、影が母だったのです。26年間、私の中の闇やトラウマを渦巻か

せていたのは、母ではなく自分自身でした。私の人生のドラマがとても

AKIRAさんの魂の歌にシンクロ(共時性)していたのです。曲が終わる

頃には、あまりの事に何が何だか分からなくなっていました。


静まりかえった会場からタケさんがギリシア起源の弦楽器ブズーキで

エキゾチックなフレーズを弾き出す。

「インラケチ(マヤ語のあいさつで、わたしはもうひとりのあなたですという意味)

わたしはおまえの影であり なお
おまえはわたしの影である そう
おまえはひとりぼっちなんかじゃない
インラケチ インラケチ

わたしはおまえの父であり なお
おまえはわたしの母である そう
すべての出会いが魂の家族
インラケチ インラケチ

インラケチ インラケチ
夜明けは忍び足でやってくる
インラケチ インラケチ

世界はおまえの夢であり なお
おまえは世界の夢である そう
覚醒したまま夢を見つづけろ
インラケチ インラケチ

太陽と月が結ばれる なお
天使と悪魔が口づける そう
愛と憎しみがひとつに溶け合う
インラケチ インラケチ

インラケチ インラケチ
夜明けは忍び足でやってくる
インラケチ インラケチ

わたしは名もない花であり なお
日であり美であり君である そう
すべてものに宿りながらひとつ
インラケチ インラケチ

わたしはわたしの神であり なお
おまえはおまえの神である そう
すべてはおまえの内に眠っている
インラケチ インラケチ

インラケチ インラケチ
夜明けは忍び足でやってくる
インラケチ インラケチ

愛がほしいとおまえが言う なお
恋をしたいとおまえが言う そう
まずは自分を愛してやることだ
インラケチ インラケチ

悟りをくれとおまえが言う なお
真理をくれとおまえが言う そう
無様なおまえがいちばん綺麗だ
インラケチ インラケチ

インラケチ インラケチ
夜明けは忍び足でやってくる
インラケチ インラケチ

おまえがおまえであればいい
おまえがおまえであればいい

おまえがおまえであればいい
おまえがおまえであればいい

おまえがおまえであればいい
おまえがおまえであればいい

夜明けは忍び足でやってくる
インラケチ インラケチ


この「インラケチ」を聞いていると、何故か私の親友モクテスーマを

思い出しました。(メキシコシティ生まれの日本人)

モクテスーマは7歳までメキシコシティで暮らし、アステカ最後の王

「モクテスーマ」から名前をとっています。虹の戦士プロジェクトでは

営業や企画の仕事をそつなく、こなしてくれる。かなり信用のおける

青年で、一言でいうと「愛の戦士」 愛に満ち溢れ、全ての人をこよ

なく愛し、人の事を悪く絶対に言わないところが私は大好き。

非の付け所がない最高の男性なのに、何故か、彼女がいない(笑)

TOPのチェ・ゲバラの言葉は、あなたを表しているようだ言って、彼が

贈ってくれました。いつも、ありがとう・・・

お返しに「インラケチ」を贈ります・・・・・



魂の歌②(ライブ後半) に続く・・・